2005年度環境アセスメント学会愛知大会プログラム
(1)大会スケジュール
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午前の部 |
午後の部 |
第一日目
9月2日(金) |
9:00 大会受付開始
9:45~10:00 開会挨拶
10:00~12:30 研究報告
セッション1「手続き、参加」
セッション2「モデル、ミティゲーション」
セッション3「生態系(1)」 |
13:30~17:00 シンポジウムⅠ
「新アセス法は生かされるか
-東海地方の事例をもとに検証する-」
コーディネーター:
八田耕吉(名古屋女子大学)
パネリスト:
中川武夫(中京大学)
寺井久慈(中部大学)
市野和夫(愛知大学)
17:30~19:00 懇親会(キャンパス内学院会館)会費4,000円 |
第二日目
9月3日(土) |
9:30~12:00 研究報告
セッション4「手続き、評価、ツール」
セッション5「手続き、海外」
セッション6「生態系(2)」 |
13:00~16:30 シンポジウムⅡ
「愛知万博の環境アセスメント」
コーディネーター:
宇佐見大司(愛知学院大学)
パネリスト:
宇佐見大司
原科幸彦(東京工業大学)
小林正明(環境省総合環境政策局)
島津康男(名古屋大学名誉教授)
16:30 散会 |
(2)一般研究報告プログラムの詳細
大会一日目 9月2日(金)
第一会場
セッション1「手続き、参加」、座長:森下英治、奥真美
1 |
10:00-10:30 |
「会議ベースの戦略的環境アセスメント-長野県における実践-」
○原科幸彦(東京工業大学) |
2 |
10:30-11:00 |
「市民意見形成のためのワークショップの試み」
○傘木宏夫(NPO地域づくり工房) |
3 |
11:00-11:30 |
「市町村の対応が公衆参加に与える影響~アセス事例を対象として~」
○平賀俊彦(東京工業大学) |
4 |
11:30-12:00 |
「埼玉県における戦略的環境アセスメントの取組み」
○斎藤良太(埼玉県環境部温暖化対策課) |
5 |
12:00-12:30 |
「1981年環境影響評価法と1997年環境影響評価法の比較検討の研究」
○山田洋平(中央大学) |
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第二会場
セッション2「モデル、ミティゲーション」、座長:鹿島茂、塩田正純
1 |
10:00-10:30 |
「地形効果を考慮した3次元風推定手法」
○山藤憲明(東和科学株式会社) |
2 |
10:30-11:00 |
「ダム貯水池水質予測モデルの再現性向上に向けての調査について」
○柿本大典、末津和典、内田唯史(財団法人九州環境管理協会) |
3 |
11:00-11:30 |
「ミティゲーション・バンキングの新しい潮流-米国コンサベーション・バンクの現状と日本での可能性-」
○田中章、長谷川苑子(武蔵工業大学)、小野塚喜代一、本間幸治(株式会社長大) |
4 |
11:30-12:00 |
「戦略的ミティゲーションの提言-戦略的環境アセスメントにおける考察-」
○赤松 宏典、田中章(武蔵工業大学) |
5 |
12:00-12:30 |
「生態系アセスメントにおける代償ミティゲーションの現状と課題-「成田新高速鉄道線」及び「一般国道464号 北千葉道路(印旛~成田)」建設事業をケーススタディとして-」
○増田 紀子、田中 章(武蔵工業大学) |
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第三会場
セッション3「生態系(1)」、座長:浦郷昭子、柳憲一郎
1 |
10:00-10:30 |
「野生動物の生息地評価システムの検討-WebGIS適用の課題-」
○高橋邦彦(みずほ情報総研株式会社) |
2 |
10:30-11:00 |
「HSIモデルとGISを用いた定量的予測方法の検討」
○三浦正治((財)海洋生物環境研究所) |
3 |
11:00-11:30 |
「モリアオガエルのHSIモデルの構築とその適用可能性に関する研究
-日光宇都宮道路の代替産卵池を対象として-」
○伊東英幸、福井真也、福田敦(日本大学大学院) |
4 |
11:30-12:00 |
「アサリのHSIモデルの構築およびHEPによる人工干潟の評価」
○久喜 伸晃、田中 章、村上 和男(武蔵工業大学)、明瀬 一行(国土交通省中国地方整備局)、市村 康(日本ミクニヤ株式会社) |
5 |
12:00-12:30 |
「愛知万博アセスにおける緑地保全に関するレビュー」
○山田ひとみ、田中章(武蔵工業大学) |
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大会二日目 9月3日(土)
第一会場
セッション4「手続き、評価、ツール」、座長:朝倉暁生、栗本洋二
1 |
9:30-10:00 |
「評価書段階における環境影響予測の事後調査結果からみる問題点」
○久世晃弘、原科幸彦(東京工業大学) |
2 |
10:00-10:30 |
「東京都における大規模開発に対する環境アセスメントの効果に関する研究」
○長岡篤、原科幸彦(東京工業大学) |
3 |
10:30-11:00 |
「環境アセスメントにおける景観評価手法の現状と課題」
○中屋紀子、田中章(武蔵工業大学) |
4 |
11:00-11:30 |
「環境情報を読み取るツールシステムの作成と活用の経緯」
○野崎悠子(YUPLOT造形研究室)、松沢孝晋(アジア航測株式会社) |
5 |
11:30-12:00 |
「米国内での公共事業(Region10)に対する環境アセスメントの実施過程における住民意見の質的、量的内容に関する実証的分析」
○堀川顕一(東京大学) |
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第二会場
セッション5「手続き、海外」、座長:伊藤勝、島津康男
1 |
9:30-10:00 |
「先進国EIA制度における早期段階手続き(スクリーニング及びスコーピング)の有効性からのインプリケーション」
○林希一郎(株式会社三菱総合研究所)、清水谷卓(東京工業大学) |
2 |
10:00-10:30 |
「戦略的環境アセスメントの市民参加が計画策定に影響を及ぼす条件
‐オランダにおける地方,国家交通計画を事例として‐」
○須田あゆみ(京都大学) |
3 |
10:30-11:00 |
「韓国における環境影響評価制度の住民参加に対する現状と課題-ソウル市における廃棄物処理施設の建設を例として」
○文多美、白川博明、井村秀文(名古屋大学) |
4 |
11:00-11:30 |
「韓国の環境アセスメントシステムについて(環境省の役割に注目して)」
○趙公章(東京大学) |
5 |
11:30-12:00 |
「台湾における環境アセスメント制度の変遷と今後の展開-日本との比較-」
○李秉樺、原科幸彦(東京工業大学) |
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第三会場
セッション6「生態系(2)」、座長:田中章、畠瀬頼子
1 |
9:30-10:00 |
「オオタカのエサ環境を代償する法面への樹木緑化」
○青島正和(大成建設㈱エコロジー本部) |
2 |
10:00-10:30 |
「高レベル放射性廃棄物地層処分事業における生物多様性の影響評価に関する検討」
○高橋美昭、北山一美、竹内光男(原子力発電環境整備機構)、横田樹広、米村惣太郎、那須守、桜井英行(清水建設株式会社) |
3 |
10:30-11:00 |
「典型性注目種等の選定における客観性の確保に向けた試み」
○松井宏之(社団法人日本環境アセスメント協会) |
4 |
11:00-11:30 |
「アカガエル類を典型性の注目種とした定量的予測手法によるアセスメントの試み」
○松井宏之(社団法人日本環境アセスメント協会) |
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(3)シンポジウムの詳細
シンポジウムⅠ:「新アセス法は生かされるか-東海地方の事例をもとに検証する-」
日時:2005年9月2日(金)13:30~17:00
場所:愛知学院大学12号館G105教室
1. 趣旨
東海地方は長く、環境破壊型の公共事業を最優先課題として進めてきた。
長良川河口堰については、計画決定が60年代と早かったことから、環境アセスメントは行われなかった。徳山ダムについても、電源開発という位置づけで、発電を対象事業からはずしていた閣議アセスのもとで、やはりアセスメントは行われなかった。中部空港の建設では、環境影響評価法の施行直前に、ばたばたと駆け込みで、閣議アセスによる手続きを済ませた。他方、藤前干潟については、伊勢湾に残るわずかな貴重な干潟を、ごみ埋立て処分場にしようという名古屋市の計画が、市民の大きな批判を呼んだ。この事業のアセスは名古屋市の要綱によるものであったが、その手続きの中の市の審査会の手続きで、渡り鳥への影響が避けられない、という評価がでたことが、藤前埋立て中止の大きな要因になった。
現在開催中の愛知万博でも、アセスメントは大きな関心の的になった。万博アセスは第二日のシンポジウムで取り上げられるが、これだけアセスメントが関心を呼んだあとでも、設楽ダムではまたまたアセスは軽視されようとしている。藤前や万博でえられた経験と教訓は、環境影響評価法のもとで定着し活かされていくのだろうか。この地方に実際に進行している事例を取り上げながら、それを検証してみたい。
2. 報告者
コーディネーター、趣旨説明:八田耕吉(名古屋女子大学) |
パネリスト: |
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守られたか?藤前干潟-手続き面を中心に- |
中川武夫(中京大学) |
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これで大丈夫か?中部空港-事後調査を中心に- |
寺井久慈(中部大学) |
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教訓は活かせるか?設楽ダム-自然環境を中心に- |
市野和夫(愛知大学) |
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シンポジウムⅡ:「愛知万博の環境アセスメント」
日時:2005年9月3日(土)13:00~16:30
場所:愛知学院大学12号館G105教室
1. 趣旨
2005年の愛知万博は、「自然の叡智」をテーマにかかげ、21世紀に人類が間違いなく直面する最大の課題である「環境問題」をテーマの中心に据えようとした点で、これまでの万博とは一線を画するものといわれてきた。そこで万博誘致を決めた1995年12月の閣議決定でも、その最後に、「事業実施にあたっては環境影響評価を適切に行うこと」という一項が付け加えられていた。
このように鳴り物入りで始まった愛知万博の環境アセスメントは、今後の環境アセスメントにどのような教訓を残したといえるだろうか。ここでもう一度、愛知万博の環境アセスメントの過程をふりかえり、さまざまな角度からこれを分析して、21世紀の環境アセスメントのモデルを目指したはずの愛知万博の環境アセスメントは、21世紀に何を残したのか、またそこからわれわれは何を学ぶことができたか、万博の閉幕が近づいたこの時点で、一応の総括をしてみたい。
2. 報告者
コーディネーター、趣旨説明:宇佐見大司(愛知学院大学) |
パネリスト: |
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愛知万博の環境アセスメントの経過と概要 |
宇佐見大司 |
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国際水準からみた愛知万博の環境アセスメント |
原科幸彦(東京工業大学) |
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環境影響評価法と愛知万博の環境アセスメント |
小林正明(環境省総合環境政策局) |
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愛知万博の環境アセスメントから何を学ぶか |
島津康男(名古屋大学名誉教授) |
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